北里小学校4年生の福祉学級をご紹介します。
近江八幡市社会福祉協議会では、障がいのある人もない人もともに住みやすい福祉のまちづくりに向け、地域の学校と連携して福祉教育を行っています。
北里小学校では、4年生を対象に毎年福祉学級を実施されています。
「体が動かなくなったときにどんなことを思った?」
「訓練で一番しんどかったことは?」
「車いすで階段をどうやって上るの?」
「どこか行きたかったところはある?」
などの質問がたくさん生徒から出されました。
ゲストの女性より、「はじめは自分で何もできなくなった怖さに、毎日『もうイヤ!』と叫んでいました。でも、周りの人もつらい思いをしていることに気づき、リハビリももっと頑張ろう、外に積極的に出ていこうと考えるようになりました。」とお話しいただきました。担任の先生から、「不自由なことがあって大変と思っていたけれど、体調の波やハンディがあっても工夫をしたらできることがたくさんあって、一日一日を大事に生活されている姿に学ぶことがたくさんありました。これから一緒に、自分に何ができるのかを考えていきましょう」とまとめの言葉で授業を終えました。
帰り道は子どもたちが車いすで介助するヘルパーさんに「どうやって動かすの?」「このレバーはどうやって使うの?」などたくさん聞いて、最後に「ありがとう」とお二人にお礼の気持ちを伝えました。
障がいを持つ人が、地域でどんな気持ちでどんな暮らしをされているのか。近江八幡市社会福祉協議会では、障がいのある人が自分の生活を語れる出番を作り、地域の人たちとともに住みよい福祉のまちづくりを一緒に考える機会をこれからも作っていきたいと思います。