令和2年度災害ボランティアセンター体験訓練を実施しました

令和2年度近江八幡市災害ボランティアセンター体験訓練を実施しました

令和2年8月30日(日)午前中に、近江八幡市災害ボランティアセンター体験訓練を行いました。
コロナ禍のため定員を少なくしての訓練でしたが、約20名の市内在住の市民のみなさまにご参加いただきました。
今回の訓練は、
①災害ボランティアセンターの運営そのものを体験する訓練
②被害のあった地域にボランティアを送り込み困りごとを聞き取るシミュレーション
の2段構えの訓練でした。

まず、7時20分にひまわり館で受付をし、本部立ち上げを行いました。

参加者は5人一組のA,B,C,D班に分かれ、班長を決めます。A班は先に出発し、北里コミセンで災害ボランティアセンターサテライトセンター設置を行いました。続いてひまわり館を出発したB,C,D班がボランティア役として北里サテライトセンターに向かい、A班から『野村町で床上浸水の被害が生じた想定で泥かきのボランティアに向かう』ためのオリエンテーションを受けました。


その後、B,C,D班は災害ボランティア体験訓練先である北里学区野村町に移動し、野村町自治会の皆様と合流。
野村町自治会役員、民生委員、福祉協力員さんと一緒に町内の高齢者宅に向かいます。



「災害の時自宅周辺はどんな状況になると思いますか?」
「避難はどうしようと考えていますか?」
「非常持ち出し品などの備えはありますか?」
「普段の生活で不安に思っていることがあれば聞かせてください」


「車椅子で避難が難しいなあ。」
「足が不自由だから、避難するのも遠い。とりあえず2階に避難しようか・・・。」
「非常持ち出し品は薬はいつも持ち出せるようにしている。」
「とにかく買い物が不便でなあー何とか自転車に乗っているけど目が悪くてなあ。」
など、訪問先では切実な生の声が出されました。


野村町集落センターにもどり、参加者による意見交換をしました。
日ごろから防災理解に取り組むこと、防災訓練を毎年繰り返し行い関心を絶やさない事や、川をはさんだ地理上の避難場所の確保の課題、普段お互いに気にかけあう地域づくりが防災にもつながることなど、さまざまな意見が交わされました。

地域住民のお宅に直接訪問し、実情を把握したり困りごとを聞くことと防災訓練のMIXで実施させていただいた今回の訓練ですが、参加したボランティアさんも、受け入れていただいた野村町の住民さんも、社協職員自身も様々な気づきがありました。

今回あぶりだされた地域の声を大事に、引き続き一緒に地域づくりを行い、災害時のボランティアセンターの運営もスムーズに行えるよう、毎年経験を積み重ねていくことが大事だと感じました。

参加者の皆様、協力いただいた学区や自治会、住民の皆様、暑い中本当にありがとうございました。