8月に、北里学区まちづくり協議会と北里学区社会福祉協議会で、北里学区にお住いの75歳以上高齢者の方に民生委員さんの協力を得て、熱中症対策の塩分タブレットとマスクの配布を実施されました。
コロナ禍で地域のご高齢者の状況を把握するため市社協地区担当で訪問に同行させていただき、日常の様子を聞き取りをさせていただきました。


 
 今回の配布物、熱中症対策のタブレット・チラシ・マスクと案内文です。(写真は北里学区から提供いただきました。)
 
1軒目のお宅は、ご夫婦二人暮らしで、最近は病気がち。外出は坂を上がらないといけないので隣近所に出かけづらく孤独」と話されていました。
 

 
 
写真は2軒目のお宅です。民生委員さんが日常の聞き取りと配布物の説明をされています。
訪問先の夫妻はお二人とも畑仕事を日課とされていてとてもお元気です。
ご主人は90歳!とてもそんなお歳には見えない若さです。
 
 
 「ちょっと見てもらいたい資料がある」とおっしゃられ、玄関先にお邪魔させていただきました。昭和34年の伊勢湾台風の時に自宅が40日水に浸かり、ご自身で水害時の記録を詳細にまとめられている何冊ものファイルを拝見しました。写真も含めて大変貴重な情報がたくさん詰め込まれており、その知識をもとに、昨年まで岡山小学校で毎年4年生の授業で水害の話をお話されていたそうです。
 
 
訪問先のすぐ近くに建つ、洪水災害時の水位の標示板。家の1階はゆうに浸かってしまう高さなのがわかります。
 
地域住民の豊富な経験はまさに地域の宝です。一緒に訪問させていただくことで、生きた知識を学ばせていただくことができました。
 
コロナ禍で閉じこもりがちな中、日頃の関わりの中で訪問先の方々の情報を良く把握していただいている様子がよくわかり、民生委員の方々の継続した活動が地域の見守りにつながっていることを実感し、どんな時でもつながりを絶やさない地域づくりの必要性を感じました。