令和4年7月21日(木)に、福祉ボランティア講座第2回「子どもの貧困を考えよう〜誰もが誰かの力になれる〜」を開催いたしました。

以下、ひまわりリポーター村上さんからのリポートです。


福祉ボランティア講座第2回目の講師は、一般社団法人Atlasの代表理事、日野貴博さんでした。


日野さんが所属するAtlasは守山と栗東を活動拠点とし、「すべての人が居場所と出番を感じられる社会をつくる」を理念に、団体設立以来16年目を迎え、生活困窮家庭やひとり親家庭を対象とした学習・生活支援や、事情を抱えた子どもたちの居場所づくりが主な活動です。

また、日野さんは小中学校のスクールソーシャルワーカーとして、学校に行きにくい子どもたちや、保護者、虐待を受けている子ども、障がいのある子どもと関わり、子どもたちが元気に過ごせるための活動をされています。

活動を始められた当初は困っている子どもたちの話を聞くくらいしかできないと感じていましたが、少しでも理解したいと試行錯誤を積み重ねていく中で、関われる子ども達が増え活動への自信となっていったと感じたそうです。

「貧困とは貧しくて困っている状態で、支援団体や支え合う地域づくりによって貧しくても困らない状態を目指すことはできる。そして、貧乏や貧困の根本は政策や社会システムの課題であり、社会が変わる必要がある。」一方で、「目の前にある「困った」を放っておかない地域は、一人ひとりの小さな行動でつくっていくことができ、誰もが誰かの力になることができる」とも話されていました。


後半のワークショップでは、子どもたちを支えるために、子どもたちの笑顔、自分の笑顔をどれだけイメージできるか、それにはまず自分がどんな時に笑顔になれるかということを知るために「私にとっての居場所は何か。」「私にとって心から笑えるひと時はどんな時か。」の2つについて話しあったあとは、付箋ではられた各テーブルの意見を見て回り自由に質問や交流を行いました。




そして他のテーブルを周り、解答を見て質問をしたり交流を行いました。

普段は無意識ですが、自分がどんな時に笑顔でいられるかを考えることで、子ども達をどうしたら笑顔にしてあげられるかを、受講者の皆さまもイメージできたのではないでしょうか

 


最後に、今は複雑な社会であり、昔に比べて生きづらさを抱える子ども若者が多いように感じます。また、生きる価値を見い出せない人も多く、現在の若者の自殺率の高さは深刻です。しかし皆一人ひとりが大切な存在です。困っている子ども若者たちには支援団体やボランティアを頼り、助けを求めてほしいと思います。

また子どもたちがそのような頼れる場があることを知らないこともあると思います。周りの大人がそのような子どもたちの存在に気づいたら、声をかけてあげてほしいですし、SOSを見逃さない社会である必要があると思います。

講座を受講して、自分も何か力になりたいと強く感じました。

 

                         ひまわりレポーター 村上久美子